標準 の範囲内において、ある数 と集合内のすべての数との数値的差が 未満である場合。ここで は「近似の標準」である。したがって、数の集合 は、標準 の範囲内で数 に近似する。この場合、標準 は選択しうる最小のものではなく、当該集合はさらに
の範囲内にある。同様に、、、、という数値は、基準値の範囲内でに近似し、さらに小さい基準値の範囲内でも近似する。
「間隔」と「」というこの二つの概念は
ある数値に対する近似を基準の範囲内に収めることは、それほど難しいことではありません。唯一の難点は、それが極めて些細なことに見えてしまう点です。しかし、これが次の概念である「近傍(neighbourhood)」と結びついたとき、現代数学的推論の基礎が形成されます。ある関数 について、引数 の値 の近傍において何かが真であると言うとき、我々は何を意味しているのでしょうか? 今まさに我々が厳密に定義しなければならないのは、この根本的な概念なのです。
関数 の値が「 の近傍」においてある特性を持つとは、次のような区間が存在することをいう。すなわち、その区間は (i) 数 を端点としてではなく含んでおり、かつ (ii) すべての値が
その区間内にある 以外の引数に対する関数の値は、その特性を備えている。引数 に対する関数の値 がその特性を備えているか否かは定かではない。 の近傍に関する言明からは、この点について何も決定されない。
例えば、 という特定の関数を取り上げてみよう。さて、 の近傍において、 の値は 未満である。なぜなら、我々は例えば から までの区間を見つけることができるからであり、この区間は (i) を端点として含まず、かつ (ii) その内部にある の値に対して が 未満となるようなものだからである。
さて、以上の考えを組み合わせれば、「 a の近傍において関数 f ( x ) が基準 k の範囲内で c に近似する」という言葉が何を意味するかがわかります。それは、ある区間が見つかり、その区間が (i) a を端点としてではなく含み、かつ (ii) その区間内にあり a とは異なるすべての x