まず第一に、我々が を論じるにあたって、 を固定値とみなし、 を変数として扱ってきたことに注目されたい。言い換えれば、 は IX. で説明したような「定数」的な変数、すなわちパラメータとして扱われてきたのであり、我々は実質的に を引数 の関数として考察してきたのである。したがって、目下の問題を一般化し、関数 がその引数 を値ゼロへと近づけるとき、関数が極限 に近づくとはどういうことか、という問いを立てることができる。しかし、ここでもまた、引数に対する特殊な値としてのゼロは、この主題の本質には属さないことがわかるであろう。そこで我々はさらに一般化を進め、関数 が となるときに極限 に近づくとはどういうことか、という問いを立てるのである。
さて、ワイエルシュトラス流の説明によれば、 が値 に近づくという考え方全体は、我々が目指しているものの比喩的なイメージをある程度与えてはくれるものの、実際には完全に的外れなものである。実のところ、それはかなり明白なことである。
「 が に近づく」といった考え方を根本的な概念として保持し続ける限り、私たちは実のところ無限小の虜(とりこ)となっている。なぜなら、そこには が に無限に近いという概念が含まれているからである。これこそが、私たちが取り除きたいと考えているものに他ならない。
したがって、我々は説明すべき命題を改めて述べ、関数 の における極限が であると言うとき、我々は何を意味しているのかを問うことにする。
の における極限は、
の近傍。ここで「近傍」とは、関数の連続性に関する議論の第XI章で定義された意味で用いられる。関数 の における値は であるが、極限という概念は値とは区別されるものであり、値とは異なる場合もあり、また値が定義されていない場合でも存在しうる。我々はまた、「近似の基準」という用語を、第XI章で定義された意味で用いることとする。実際、同章の終盤で与えられた「連続性」の定義において、我々は実質的に極限を定義しているのである。極限の定義は以下の通りである。——