CodalSearch this book — or all of Codal…⌘K
nydus/An Introduction to MathematicsPublic
Page 124 of 243
Table of Contents

XI

標準 k の範囲内において、ある数 a と集合内のすべての数との数値的差が k 未満である場合。ここで k は「近似の標準」である。したがって、数の集合 3,4,6,8 は、標準 4 の範囲内で数 5 に近似する。この場合、標準 4 は選択しうる最小のものではなく、当該集合はさらに

5の範囲内にある。同様に、3.13.1413.14153.14159という数値は、基準値.032の範囲内で3.13102に近似し、さらに小さい基準値.03103の範囲内でも近似する。

「間隔」と「」というこの二つの概念は

ある数値に対する近似を基準の範囲内に収めることは、それほど難しいことではありません。唯一の難点は、それが極めて些細なことに見えてしまう点です。しかし、これが次の概念である「近傍(neighbourhood)」と結びついたとき、現代数学的推論の基礎が形成されます。ある関数 f(x) について、引数 x の値 a の近傍において何かが真であると言うとき、我々は何を意味しているのでしょうか? 今まさに我々が厳密に定義しなければならないのは、この根本的な概念なのです。

関数 f(x) の値が「a の近傍」においてある特性を持つとは、次のような区間が存在することをいう。すなわち、その区間は (i) 数 a を端点としてではなく含んでおり、かつ (ii) すべての値が

その区間内にある a 以外の引数に対する関数の値は、その特性を備えている。引数 a に対する関数の値 f(a) がその特性を備えているか否かは定かではない。a の近傍に関する言明からは、この点について何も決定されない。

例えば、x2 という特定の関数を取り上げてみよう。さて、2 の近傍において、x2 の値は 5 未満である。なぜなら、我々は例えば 1 から 2.1 までの区間を見つけることができるからであり、この区間は (i) 2 を端点として含まず、かつ (ii) その内部にある x の値に対して x25 未満となるようなものだからである。

さて、以上の考えを組み合わせれば、「 a の近傍において関数 f ( x ) が基準 k の範囲内で c に近似する」という言葉が何を意味するかがわかります。それは、ある区間が見つかり、その区間が (i) a を端点としてではなく含み、かつ (ii) その区間内にあり a とは異なるすべての x

124